==
日々なんとなく聞いている曲の「何」がステキで惹かれるのかを言葉にしてみる。
それにじっくり浸って、あじわいつくす自己時間。
完全に僕の個人的な解説・解釈。
==
「愛」がテーマの歌もいいけど、
こうまっすぐ「頑張ろう！！」っていう歌もすごい好きだ。
BUMPの『才悩人応援歌』とか。
この歌はその類い。
そんで、歌声が “元ちとせ” と似てて、
なんていうんだろ。裏声がほんとにちょっと所々に交じるというか。
ここもかなり好き。
ミステリアスセクシーって感じ。
わかりやすいか？と言われると、
そうでもないんじゃないかと思った。
ストーリーがあるわけでもないし、
「繊細にうつる高画質レンズ」とか、例えもちょこちょこ入っている。
が、抜群のサビの “まっすぐ” さ。
これがめちゃくちゃいい。
サビ直前の楽器隊の緩急をつけた盛り上がりから入っていく、
どシンプルな歌詞。
“人生そうハイに、人生そう前に”
“人生そうラフに、人生そうタフに"
これがこの歌の言いたいこと。だと思う。
人生とか、この世とかは、
考えれば考えるほど、考えられないくらいの複雑さで入り組んでいるんだろう。
そんな中で聡明に生きたいのはそうなんだけど、
根拠がない、証明もされていないような不安定な道を、ぱっと選んで。
突き進んでいく。周りは関係ない。自分がしたいことをしていけよ。もうどうにでもなれよ。
そんな生き方もいいだろ。人間らしいだろ。
という感じ。
かっこいいね。理想の生き方だ。
ただ、ここからがまた好きで。
ある意味で、人間らしい展開になってくる。
かすれかすれの歌声ではじまるCメロ。
ここまでかっこいいことを言ってきたが、
でもやっぱり、人間だ。
理想の道がわかっていても、
なかなか一歩踏み出せなかったり、周りの目を気にしたり。
ここまでやってきたしな、とか、まだ大丈夫、とか。
そんなことを思いながら、
意味があるのかないのかわからない葛藤をしながら、
“思うことはただひとつ"
という歌詞にかぶさるように続く、
力強い声から発せられる
“憂” のラッシュ。
「アーーー！！！もう！！！
どうにでもなれ！！！
やりたいことをやるんだよ！こっちは！！」
大小あれど、葛藤を抱えながら生きてく。
人生の縮図であり、自分の人生を後押ししてくれる歌だと思う。
