学生時代、なんとなーく、ホテルの結婚式場でバイトをしてみたことがある。
料理を出したり、食事を運んだりしたり。
初めてやることに対して、
僕は人一倍、面白みを感じてしまうタイプで。
いろいろ頭使って、やってたんだけど、
途中から、一気につまらなくなった。
・どんな仕事でも、極めれば得られる物があるよ
・その式を素敵にサポートしたら、その夫婦のためになる
・そこで極めたら、店長業とかもできるんじゃない?
etc…
違う。そうじゃない。
自分がこの仕事を通して、生み出せるプラスが
あまりにも目の前のためすぎる。広がりがなさすぎる。
気がついてすぐやめた。
(個人的に合わないだけです。必要だし大事な仕事と思います)
そこから、オフィス清掃員とか、
コンビニ店員とか、交通整理員などみると、
似たようなことを思う。
僕の同い年のいとこはお笑い芸人だ。
社会人年次で言えば4年目にあたる。
普通の就活生同様いろいろな企業の説明会を受けてたらしいんだが
吉本興業(よね?)の企業説明会に行った時、
ゲストとして、 トレンディーエンジェルが登場した瞬間、
その場の空気が一変、「おお!!!」となったという。
その空気を肌で感じ「これだ!」と心に決め、
売れることを信じ、お笑い芸人をやっている。
僕は、その判断に心底こころ打たれる。
・親族からは、やはり心配されるし
・売れなければ、企業づとめよりも生活は苦しいかもしれない
・30年頑張っても芽が出ない可能性もある
そういう不安/柵、全部ひっくるめても、
彼の挑戦心には小事だった、ってことだ。
簡単じゃないよ。それは。
現代において、
生活の基本「衣食住」を司る
「金」を、つまり生活の安定を捨ててまで
踏み出せることは本当にすごいこと。
そして、なにより前提に、
このモノも職も情報も、ありふれる環境において、
これがしたい!!
と強く思えるモノがあることも、立派なことだ。
だから、その判断をして、
いまも頑張っている姿をみるたびに、
ここまでのことを思わされるから、
感化されるわけだ。
いまも、バイトしながら頑張ってる。
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このトレンディエンジェル現象が僕にもあった。
2017/5/20(土)18時くらいの夕暮れ時。
スタッフとして手伝いで参加してた僕は、
ちょっと時間があいたから、ふらっと一番大きな会場まで行ってみた。
(いま思えば、本当にいってよかったなって思う)
メトロックTOKYOの、MAX2万人を収容できる最大ステージ。
到着したら、たまたまレキシが『狩りから稲作へ』を歌ってた。
何故か泣けてくるくらい、感化された。
そこにあった感情は「憧れ」と「悔しさ」だった。
レキシ池田さんが手を左右に振れば、
当たり前のように、観客は同じように自分から手を振って会場を盛り上げる。
先頭から末端まで、2万人がびっしりと。
しかもそんなステージ上で、ふざけて歌ってたりもして笑いもとってたりして。
天気もよかったし後ろの風車もえぐいエモかったよなあ。
人生で指折りレベルに、感化された。
なにより、自分がいち観客として、
4年後の今もこの動画を見返して、原動力として、
頑張ろうと思えていることがまぎれもない事実だ。
こんなに深い感動を、原動力を、こんなに一度に、万単位で一気に、すげえ!!!!
と、同時に感じたことは、
「今の自分にこの力は到底ない」ということ。
その感情のジャンルは「悔しさ」だ。
この人にできて、なんで俺はできてないんだろう。
つまり、人生かけて、こういうことをしたいんだよなお前は。
心がそう思ってるんだから、そうなんだろ。
アーティストと形は違えど。
インターネットの力も借りて、「2万」の収容人数なんて軽く飛び越えて。
不特定多数全人類、まだ生まれていない人も含めちゃって、
できる限り深い感動を与えることができる可能性を、
誰もが秘めている。
俺はこれがしたい。
最大多数に、最大深度の感動を。